※追記あり☆1980年代にエレクトーンを習っていた、40代のそこのあなた!懐かしい機種を振り返ってみましょう

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こんにちは!Hitomiです。 鳥マニアさん、今日もクンクンしてますか?

このブログで初めて話しますが、私は幼稚園年長からずっとヤマハでエレクトーンを習っていました。
その経験を生かし、エレクトーンに関わる仕事をしていました。

今日は、私のように1980年代にエレクトーン始めたあなたと一緒に、エレクトーンの機種の歴史を振り返ってみたいと思います。


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エレクトーンとは?

「エレクトーン」は、
ヤマハ株式会社が製造販売している
電子オルガンの商品名です。

ピアノ、バイオリンなどと同じ楽器名と思っている方が多いと思いますが、エレクトーンは商品名なので、

楽器名で例えると
ピアノ、バイオリン、電子オルガン・・・といった並びになります。

パッと見た感じ、鍵盤が二つ並んでいて、足で弾く鍵盤が付いていて・・・
ピアノの電気バージョン??と思う方もいると思いますが、



全く別物ですね


ピアノは当たり前ですがピアノの音しかでません。
ピアノ、という楽器ですから

エレクトーンはひとつの鍵盤で3〜5種類くらいの楽器の音が出せるのです。
本物の楽器の音をデータ化しエレクトーンに組み込んであるので、ボタン一つでその楽器の音を再現、演奏できるのです。

いくつもの楽器の音が出せる鍵盤が3つもあり、尚且つパーカッションの音を使ってリズムを打ち込み、ドラムのように鳴らすこともできます。

要は、演奏者一人でオーケストラ、バンドができるわけです!


すごいですよね?



エレクトーンの歴史

そんなエレクトーン、始まりはいつなのでしょう?

当時価格: 350,000 円

先行していた欧米のメーカー各社に追いつけと、ヤマハが電子オルガンの開発に着手し、基礎研究から始められた開発作業。約7年もの年月を要し、エレクトーンD-1が完成。
当時の大卒初任給は約16,000円でした。

高価なものだったので初めは庶民の手には届かず・・・デモンストレーターを起用して宣伝したり、映画会社、レコード会社、NHKなどのメディアやホテル、サロンなどに導入していました。
1960年代になると、ヤマハが主宰するヤマハ音楽振興会の音楽教室でレッスンが開始。徐々に一般家庭にも普及されていきました。

 ※追記※

2019(令和元)年9月4日 中日新聞朝刊掲載

国立科学博物館が登録する、「未来技術遺産」にこのD-1のエレクトーンが新たに登録されました!

未来技術遺産とは
国立科学博物館が定めた登録制度により保護される文化財で、正式名称は「重要科学技術史資料」です。「未来技術遺産」は愛称。2008年(平成20年)10月9日第1回制定されました。
当時の最先端の技術を駆使し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つものが選ばれます。



ここからは、私が実際に弾いたことあるものを紹介していきます。

ちょっと記憶は定かではないですが・・・
幼稚園の頃にヤマハ音楽教室に入り、当時の教室に置いてあったのが、こんな感じのエレクトーンです。画像はB-103です

レバーで上下して音量を調節するタイプ。
懐かしいですね!電子オルガンというだけあって、本当にオルガンに近い音がなっていた記憶があります。自宅にも同等のものがありました、それで練習していた記憶があります。


当時価格: 830,000 円

FM音源とFAM音源(リズム音源)を搭載した、完全なコンピュータ制御による一般向けエレクトーン。レバーで上下するものから、パネル式に変わり、音色も劇的に変わりました。

あとは、レジストレーションメモリー機能が付きました。
レジストレーションとは音色やリズムの組み合わせをレジストレーションと呼び、選んだ音色や決めた設定をエレクトーン本体に記憶させることができます。
レジストレーションメモリー機能の出現により、曲の途中で音色やリズムを変えることができるようになり、幅広いジャンルの曲に対応できるようになりました。

このエレクトーンは当時画期的だったと思います。私もこのFS-30が自宅に来た時、嬉しかった記憶があります。レバーからパネル式にかわったボタン♪ 速度表示もデジタルに。
なんて近代的な!(当時ですよ)

大人になってから、このFS-30が友人の家にあったり、結婚式場などにあったり・・・とても需要があったんだと思います。
木製でレトロ♪今見てもおしゃれじゃないですか?


当時価格: 835,000 円

FSシリーズの後継機種。HS-4,5,6,7,8の5機種があり、HS-8が指導者向けの、HS-5が学習者向けのメイン機種でした。
音色の向上、セカンドエクスプレッションの導入により、演奏の幅が更に広がりました。
見た目も木製からブラックに!
これまた近代的なデジタル楽器になった!と感動した記憶があります。

何と言っても、このHS-8からRAMパックというものを差し込めるようになり、自分で作った音色やリズムなどのデータを保存し持ち運ぶことができるようになりました!これでさらにエレクトーンの活動の幅が広がりました!

この頃、私の姉が電子オルガン科のある学校に行っていたこともあって、我が家は常に最先端のエレクトーンがある環境になりました。
今考えると、よくそんなお金があったもんだと・・・・
買い換える時は前の機種を下取りしてくれるんですが、それでもねぇ・・・

改めて両親に感謝です。


当時価格: 1,250,000 円(税抜)

バブル経済が崩壊しデフレ基調へと推移していった1990年代は、携帯電話とパソコンが爆発的に普及し、IT化が進展した時代です。エレクトーンにも最新のデジタル技術が投入され、楽器としての成熟度を高めていきました。

EL-90では、各鍵盤の音色に新しい音源システムを採用。リズムの音色だけに導入していたAWM音源(サンプリング音源)とFM音源を融合させ、高品位の音質を実現しました。
MDRを内蔵し、データの記録媒体にフロッピーディスクが使えるようになったのもこのモデルからでした。

当時、これ以上のエレクトーンはもう出ない!とまで言われていました。
(今となれば嘘ばっかり・・・)
それを信じ、両親も断腸の思いで購入してくれていた記憶があります。
だって金額が・・・
後にも先にもこの金額を超えるものはなかったです・・・。

それほど、画期的なエレクトーン、私はこのエレクトーンを一番よく使いました。

エレクトーンを職にすると決め、ヤマハの専門学校に通っていたころでした。
朝、始発電車で学校へ行き朝練、授業(レッスン)を受け、夕方練習、その後バイトにいって終電で帰るといった生活を2年していました。
バイトする時間があるなら、練習しろって?



大変だった時
共に過ごしたEL-90
思い出のエレクトーンです




当時価格: 1,180,000 円(税抜)

これ以上のものが、出ないって言ってましたよねぇ?
しかし、ほぼEL-90と同等なEL-900。

かってない音楽表現を可能にするVA音源とFSV鍵盤。2系列のAWM音源と2系列のFM音源が生み出す、豊かで深みのあるサウンド。EL-900はELシリーズの新たな理想を示す当時ハイグレードモデルでした。イニシャルとアフターの2つのタッチコントロール機能に加え、鍵盤の水平方向の動きでピッチと音色がコントロールできるホリゾンタルタッチも採用されました。

このホリゾンタルタッチが新しかったですね。鍵盤を左右にスライドさせる奏法。
発売されてしばらくEL-90で様子を見ていましたが、何年か後にEL-900買い替え。この頃はもうエレクトーンの仕事をしていたのでやはり必要でした。
まだまだ高価だったEL-90の下取りが高かったので、割と安く買えた記憶があります。

姉と、兼用だったので、親が買ってくれたような・・・

甘えてるなぁ・・・


当時価格: 1,030,000 円(税抜)

通称「ステージア」と呼ばれるモデルです。


だからぁ
これ以上のものは
出ないって

言ってましたよねぇ?

EL-900の後継モデルです。VA音源・オルガンフルート機能を追加。さらに、ホリゾンタルタッチのFSV鍵盤、セカンドエクスプレッションペダルや背面スピーカーも追加装備し、より豊かなサウンドを創りだすための機能を充実させた上級モデルです。

私はもうこの頃は専業主婦でしたが、発表会の講師演奏のお手伝いでステージに立つ事があったり、姉はエレクトーンを仕事を継続していて所有していたのでたまに弾いていました。でも弾いて納得、音がいい!機能もいい!データの記録媒体はフロッピーからデータ容量の多いUSB端子へ。データの持ち運びがとても便利になりました。

あと色が、ブラックからシルバーへ
それは衝撃でしたね。

もう、これ以上のものはない、あとはカスタマイズしていける、との話もありました。


また言ってる
本当かい?


希望小売価格: 980,000 円(税抜)
2014年4月 発売

ELS-01cから10年ぶりの後継モデル。
上下鍵盤には世界で唯一のホリゾンタルタッチが可能なカスタム(FSV)鍵盤を搭載。イニシャルタッチ、アフタータッチに加え指先による表現は、さらに思いのままに。また、ペダル鍵盤にもアフタータッチを装備、VA音源、オルガンフルート、セカンドエクスプレッションペダルにより、プレイヤーの求める表現にどこまでも応えます。

※ELS-01cをバイタライズ(カスタマイズではないのか?)することでELS-02cへ変更できます。

・バイタライズユニットELSU-V02
希望小売価格: 280,000 円(税抜)
取り付け技術料: 30,000円(税抜)
出張料は別になります。(取り付け技術料はメーカー参考価格です。)
2014年5月 発売

それは良かった!まあまあの金額はかかりますが。
この機種も姉の家にあるのでたまに弾きます。正直たまに弾くだけなのでELS-01cとの違いはよくわかりませんが・・・


2019年現在は
このELS-02シリーズが
最新です



ちなみにコンクールやコンサートなどではこちらを見かけますね。

希望小売価格: 1,580,000 円(税抜)

ありとあらゆる表現に応えられる上下61鍵+ペダル25鍵の、フルスケール鍵盤搭載のSTAGEAのフラッグシップ「プロフェッショナル」モデルです。
カスタムモデル(ELS-02C)仕様に上下・ペダルともにフルスケール鍵盤を搭載。さらにキャノンコネクターとフォーンジャックをペダル鍵盤の背面に装備することにより、スマートなステージセッティングを実現。

プロフェッショナルなプレイに応える最高のモデルです。

この機種は主に店頭、ステージ用なので、ご自宅にある方はほとんどいないのではないでしょうか?
私は何度かヤマハで借りて弾いた事があります。
足の鍵盤部分が長くて押してる感覚が変で、慣れませんでしたが。



まとめ

ここまでずらっと並べると、とても進化しているのがわかります。
エレクトーンが誕生して約60年。
これからどんな進化をとげるのでしょうか?!

私はピアノも少々弾けますが、やはりエレクトーン派です。
機能の向上により、演奏できる音楽の幅が広がり、弾いていてとても楽しいです。

最近はエレクトーンを習う子が少なくなってきて寂しいです、これから鍵盤をやってみようという方は是非!エレクトーンも候補に入れてください。

次回、今から始める方にオススメのエレクトーンを紹介しますね!

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