人気上位の食べ物といえばカレーがあります。
探検家で医師の関野吉晴さんという方をご存知でしょうか。
この方が面白い取り組みをしていて話題になっています。
武蔵野美術大学の生徒と一緒に、手作りカレーを作るという企画を行ったようですが、
スパイスからカレーを作る・・・というレベルではなく、
カレーをよそうお皿から使うスプーンも作り、
塩か海水を煮て作り、野菜も種から育て、
鶏肉も鳥を育てて調達するという。
まさに「一からカレーライス作るという企画」。
一杯のカレーを作る中で生まれる数々の体験、ドラマ
学生たちは野菜の育ちが悪ければ化学肥料をつかうべきかどうかに
頭を悩ませ、育てた鳥に愛着が湧いてしまい手にかけることができず苦悩したり。
学生たちはカレーというひとつの食材を作るためにいろいろなストーリーを体験します。
最初は150人程いた学生も出来上がるまでには30人程度まで減ってしまったそうです。
野菜を育て、鳥を飼育したり、とても長い時間をかけて作るカレー。
お湯さえあれば簡単に美味しいレトルトカレーが作れる時代に、
あえてここまでしてカレーを作る意味があるのか。
ただ、カレーを食べたい人からしたら無意味に感じるかもしれません。
ただ、こんな便利な時代だからこそ、
見えなくなってしまった、忘れてはいけないかけがえのない何かを
学生たちに伝えたかったのではないか、僕はそんな風に思います。
出来上がった一杯を口に運ぶとき、
どんな感情になるのでしょうか。
私はまだここまでの「料理」というものをしたことがないです。
ただ、この記事を読んだ時、
我が子にもこういった体験を一度でもさせてあげたいと思いました。
きっと貴重な経験になるのではないでしょうか。
食べるという事の大変さ、命のありがたさを身を持って感じられると思います。