今回は売上の高い店舗から学ぶ、カテゴリーの分け方について解説いたします。
カテゴリーは細かく分類する方がいいのか、少なくてもいいのか。
この辺りを詳しく書いていきますので、最後まで読んでいただき、
売れるネットショップの構築にお役立てください。
弊社がコンサルティングや運営サポートしているクライアントの
ECサイト1店舗あたりの平均出品商品数を見ると、
少なくても1,000点以上はあり、40,000点以上出品している店舗もあります。
数万点規模になってくると店舗側も膨大な商品データを管理する必要があり、
ユーザーもお目当ての商品を探し出せない可能性もあります。
なかなか商品にたどり着けない場合ユーザーは
「この店には欲しいものが置いてない。」と思い離脱してしまうケースも考えられます。
また、目的以外の商品を購入する、「ついで買い」を考えると、
いかに商品を探しやすくしながらも、目的以外の商品へ誘導させる仕組みを考える必要があります。
この場合、商品ページだけではなくカテゴリページも作り込む必要があります。
多くの場合カテゴリはサイドメニューに設置する事になります。
カテゴリの分け方を工夫し、さらにカテゴリページでも
- このカテゴリの人気商品は何か
- このカテゴリの新着商品は何か
を知らせてあげましょう。
1. カテゴリの分け方を親と子で考え工夫する
一つのカテゴリにも膨大な商品が登録される事になりますので、
ユーザビリティを向上させるため、カテゴリの分け方にも工夫が必要です。
1-1. 親カテゴリ、子カテゴリで分類する
以下を例に説明します。
- しじら織浴衣
- 綿紅梅浴衣
- 浴衣セット
- ラグジュエル浴衣
- ツモリチサト浴衣
- ケイタマルヤマ浴衣
- マンテプリマ浴衣
これらのカテゴリが存在するとします。
浴衣の中にも色々な種類があり、
ブランド物を探したい人、素材から探したい人、
柄やサイズから探したい人など様々です。
単純に羅列して表示した場合、
いろいろなカテゴリを見せられるため、
一見ついで買いやページ回遊率、滞在率につながりそうな気がしますが、
逆効果になるケースがあります。
1-2. あまりに細かすぎる表記はユーザーを迷わせる
迷いが生じた場合、他店舗の商品も見にいこうと思います。
つまりあなたのサイトから離脱します。
また戻ってきてくれればいいのですが、
仮に他店舗がすっきりとしたカテゴリ構成で、
目的の商品を探しやすい作りになっていた場合はどうでしょうか。
- 離脱したユーザーが、他の店舗で感じてしまうと二度とあなたの店舗には戻ってこない
-
- 気に入った商品をすぐに見つけられた。
- この店舗は顧客目線で作られていて使いやすいな。
- きっと店の人の対応も良いだろう。
- さっきの店に戻ってもどこにどの商品があったかまた探さなければいけない。
このように感じた場合、離脱したユーザーはもう二度と戻ってはこないでしょう。
こんな最悪のケースは避けなければいけません。
ECサイトは実店舗以上にユーザーに気を配っらなければいけません。
単純に商品をガシガシ登録するだけでは頭打ちになるのはそのせいです。
まるで専属のガイドスタッフが画面越しにそこにいるかのような振る舞いを感じさせる作りが必要です。
2. 親カテゴリと子カテゴリをうまく使ってページをすっきりさせる
カテゴリの分け方は、
以下にビフォーアフターの例を提示しますので参考にしてください。
【ビフォー BEFORE】 | 【アフター AFTER】 |
---|---|
・しじら織浴衣 ・綿紅梅浴衣 ・浴衣セット ・ラグジュエル浴衣 ・ツモリチサト浴衣 ・ケイタマルヤマ浴衣 ・マンテプリマ浴衣 ※漠然とした分類だけで構成されたカテゴリ |
・女性浴衣 ∟しじら織浴衣 ∟綿紅梅浴衣 ∟浴衣セット ∟ブランド浴衣 ∟ラグジュエル浴衣 ∟ツモリチサト浴衣 ∟ケイタマルヤマ浴衣 ∟マンテプリマ浴衣 ※カテゴリの親子関係を考えて構成された使いやすいカテゴリ |
このように、カテゴリは親と子を考えて考えていきます。
今回のケースだと、一番上の親のカテゴリが「女性浴衣」、
その下にも幾つかのブランド物の浴衣がありましたので、
さらに「ブランド浴衣」というカテゴリを作成しました。
3. サイドメニューにおけるカテゴリの表示例
サイドメニューにカテゴリリンクを設置するときは、
・女性浴衣
∟しじら織浴衣
∟綿紅梅浴衣
∟浴衣セット
∟ブランド浴衣
このようにシンプルに表示させることをおすすめします。
大カテゴリから中カテゴリまでの表示がシンプルかつ使いやすいカテゴリ構成になります。
4. まとめ
SOY受賞店舗でもある「イーザッカマニアストアーズ(※リンクはYahoo!ショッピング店)」も
カテゴリの分け方は非常にシンプルです。
さらにカテゴリページでも同一カテゴリ内でのおすすめ商品や、
そのカテゴリ内でのランキングを掲載する事で、
非常にユーザビリティの優れた作りになっていると言えます。
今回紹介した、カテゴリの分け方とサイドメニューのカテゴリの表示例を元に、
現在のカテゴリ構成を見つめ直してみてください。
使いやすいカテゴリ構成は回遊率・購買率・客単価アップの効果がありますので是非とも実践してください。