Yahoo!ショッピングにおけるメルマガは「ニュースレター」と呼ばれています。
今回は売上アップに直結するニュースレターの配信方法について解説したいと思います。
Yahoo!ショッピングで店舗を運営している方にとっては必須の内容となっていますので、
更に売上アップを目指すためにも、是非とも最後までお読みください。
まず、ニュースレターの配信においては重要な5つのポイントがあります。
- 配信の「タイミング」
- ニュースレターの「件名」
- 配信対象を絞り込む「セグメント配信」
- クーポンやセールとの「併用」
- 独自性の高い文章「オリジナリティ」
これらのポイントを抑えておく事で、ニュースレターの効果を最大限にする事が可能です。
1. 配信の「タイミング」
ニュースレターは配信の時間帯、つまり「タイミング」が重要です。
店舗によってどの配信タイミングがベストなのかが変わってきます。
ストアクリエイターProの管理画面にて、ベストなタイミングを確認する事が可能です。
1.1. 月においてどの曜日が一番購入されているかを確認する
ストアクリエイターProにて、次の画面へ移動します。
この統計結果を確認し、月において何週目が一番売上が大きいかを確認しましょう。
一番売上が大きい週をメモしておきましょう。
月によって変動がある場合は、月毎にメモをしましょう。
1月が第1週、2月は第2週、、、というようにリストアップしておきます。
以下のような表を作りメモしておきます。
【ニュースレターを効果的に配信するための表(1)】
※以下はある店舗におけるサンプルですのでその週があなたの店舗にとって最大限の効果をあげられるとは限りません。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第3週 | 第4週 | 第4週 | 第4週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第4週 | 第3週 |
上記のように書き出す事ができたら次は「どの曜日が一番効果的なのか」を解析します。
1.2. 週においてどの曜日が一番購入されているかを確認する
月毎に売上の大きい週を書き出したら、次は何曜日が効果的なのかを解析します。
の順でクリックして表示される統計データのグラフを確認しよう。
期間設定は99日間分しか範囲を指定できないため、
1ヶ月単位ですこしずつずらしながら1年間分を調べよう。
表示されるグラフを見て、どのPC・スマホにおける売上の大きい曜日を探します。
この時、縦に伸びる棒グラフに注目します。
青はPCの売上、ピンクはスマホの売上です。
赤い点と点を結んだ線グラフはPVです。
線グラフが一番上昇した日が、一番売上が大きいとは限らないので注意です。
Yahoo!ショッピング側で開催しているイベントによっては、
PC(青い棒グラフ)だけが突出して伸びる日もあれば、
スマホ(ピンクの棒グラフ)だけが突出して伸びている日もあります。
今回は特に棒グラフの長さのみに着目していきましょう。
上記の例では、2015年1月は特に「月」、「木」が売上が伸びる傾向にある事がわかります。
これらの情報を月毎にまとめていき、先ほど作った表にさらに曜日の情報を加えていきます。
【ニュースレターを効果的に配信するための表(2)】
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第3週 | 第4週 | 第4週 | 第4週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第4週 | 第3週 |
曜日 | 月、木 | 火 | 月 | 日 | 月 | 日 | 日、月 | 火 | 水 | 月 | 日 | 金、土 |
1.3. どの時間帯が一番購入されているかを確認する
月毎に週、曜日がわかったら次に時間帯を解析します。
※月毎に解析しましょう。
月によっては売上が伸びる時間帯とPVが伸びる時間帯が異なる場合がありますので、
それらの情報を書き出しておくと後々に役立ちます。
この情報をもとに先ほどの表にさらに情報を加えていきます。
【ニュースレターを効果的に配信するための表(3)】
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第3週 | 第4週 | 第4週 | 第4週 | 第1週 | 第2週 | 第2週 | 第4週 | 第3週 |
曜日 | 月、木 | 火 | 月 | 日 | 月 | 日 | 日、月 | 火 | 水 | 月 | 日 | 金、土 |
時間帯(売上) | 10時 | 11時 | 20時 | 13時 | 0時 | 22時 | 12時 | 16時 | 12時 | 17時 | 23時 | 10時 |
時間帯(PV) | 22時 | 22時 | 22時 | 21時 | 22時 | 21時 | 22時 | 21時 | 22時 | 22時 | 22時 | 21時 |
売上が伸びる時間帯は月毎にかなり変化がある事がわかります。
PVが伸びる時間帯はおおよそ21時か22時が多いこともわかります。
よって、この店舗ではイベントの事前告知や、あらかじめクーポンを配布するような「告知系」は、
21時もしくは22時でセットすると良いでしょう。
(店舗によって効果的な時間帯や曜日は異なりますので、本記事を参考にして調査しましょう。)
イベントの開始時間などは月毎に合わせて変化させる事が効果的だという事もわかります。
- 合わせてお読みください
何週目の何曜日のどの時間帯を狙って配信するかを確定する
ここまでで作成した表は毎年作るようにしましょう。
統計データの母数(PVや売上)になる情報量が増えれば増えるほどより信頼性の高い物となります。
開店間もない店舗では、本記事の情報を参考にニュースレターの配信時間帯などを設定しましょう。
すでに1年以上運営している実績のある店舗は調査をした上で【ニュースレターを効果的に配信するための表】を作成してみましょう。
表はエクセルなどで作成する事をおすすめします。
エクセルの操作が苦手という方は以下のサンプルデータをダウンロードしてご利用ください。
- 効果的にニュースレターを配信するための表(zip / 7KB)
- [download id=”2024″]
エクセルが手元にない方はフリーのOffice互換ソフトをご利用ください。
無料のCSVツールを使った商品CSVデータの編集方法の記事で詳しく紹介していますので、
こちらの記事を参考にソフトをインストールしておきましょう。
2. ニュースレターの「件名」
ニュースレターの配信タイミングが適切であっても、
肝心のニュースレターが開封されなければ何の意味もありません。
ここではニュースレターの開封率を上げるための「件名」のつけ方について解説します。
- 配信内容に合わせて文章を変える
- 装飾文字を使って目立たせる
- 引きの強いキーワードを盛り込む
この3ポイントを抑えて件名を付けるようにしよう。
などのようなシンプルな件名で開封してもらえるのはブランディグの確立ができている場合だけだ。
ECサイトのニュースレター(メルマガ)には適さない。
配信対象を意識したより具体的な件名にしよう。
ここで配信対象をあまり意識しすぎた件名にすると開封率が下がるので要注意だ。
(あえてそういう企画なのであれば話は別だが)
先ほどの例であげた件名をさらに配信先を絞り込むとこうなる。
【超特価!○足限定!】マラソン初心者必見!楽しみながら距離を伸ばせる入門用ランニングシューズ
この件名だと中級者以上のマラソンランナーにとってはまったく興味のないニュースレターになる。
あえてそういう企画とするのでなければ、できるだけ読み手を限定的にしすぎない方が良い。
3. 配信対象を絞り込む「セグメント配信」
女性限定の商品であったり、バレンタインデー企画であれば女性限定での配信を行う方が良い。
男性には男性の、女性には女性向けのニュースレターをお届けするように心がけると良いだろう。
自分にとって必要のないニュースレターが届けば配信を解除したくなるのが当然だろう。
具体的には
ストアクリエイターProトップページ > ストアニュースレター > ニュースレター作成・管理
の画面になる。
管理画面でいうとストアクリエイターProのトップから少し下にスクロールした位置にある。
移動したページで以下の箇所をクリック。
「配信対象管理をクリック」すると以下の画面になる。
「配信対象の新規保存・編集」をクリック。
次の画面で「新規保存」ボタンをクリック。
すると以下のように画面が切り替わる。
「配信対象名」はわかりやすい名称をつけておこう。
「メール種別」はパソコンかモバイル(スマホ)から選択可能だ。
「購入情報から選択」を選ぶと過去に1回だけ購入したユーザーや、
2回以上購入しているユーザー、他にも過去1ヶ月以内に購入したユーザーなど、
好きなセグメントで配信対象を絞り込む事ができる。
「属性情報から選択」は性別や年代、生まれた月、地域や、Yahoo!プレミアム会員限定など、
かなり絞り込んだセグメント配信が可能だ。
「購入情報から選択」と「属性情報から選択」はその都度メルマガにて使い分けたいところだ。
4. クーポンやセールとの「併用」
クーポンやセールと組み合わせてニュースレターを配信すれば更に効果的だ。
セール前日の22時にあらかじめクーポン配布のニュースレターを予約配信しておき、
セール直前にさらに告知をかける。などの組み合わせは非常に効果的だ。
5. 独自性の高い文章「オリジナリティ」
ここでは文章のオリジナリティについて触れるが、この項目は実は非常にレベルが高い。
執筆者自身のキャラクター性も文章に反映していければ面白いニュースレターになる。
とはいえ、面白い文章を狙いすぎたりする必要はなく、継続して配信し続けられるように、
無理のない範囲で執筆者のキャラクター設定をした上で文章を作ってみていただきたい。
書き始めの頃は、1つのニュースレターを書き上げるのに半日以上かかってしまうケースもあるだろう。
そのくらい文章の組み立てというのは難しいものだ。
店長、もしくは執筆者の人柄が伝わるような文章であればまずはクリアだと思っていただいていい。
6. まとめ
本記事ではYahoo!ショッピングにおける売上アップに直結するニュースレターの配信方法についてまとめてみた。
ニュースレターにおいて肝心なポイントは以下の5つだ。
- 配信の「タイミング」
- ニュースレターの「件名」
- 配信対象を絞り込む「セグメント配信」
- クーポンやセールとの「併用」
- 独自性の高い文章「オリジナリティ」
これらの5つのポイントを抑えておけば必ず売上に直結したニュースレターが書ける(配信できる)ようになる。
是非とも実践して売上アップに役立てていただきたい。