実は、Yahoo!ショッピングの売上アップはあるステップを踏むことで確実に上げることができます。
本記事では売上アップを実現させるためのサイクルについて、詳しく解説していきます。
PDCAという言葉はご存知かと思います。
PDCAは以下の4つのステップで構成されており、
それぞれを実行しながらより効率的に業務を遂行するためのワークフローです。
- 計画(Plan)
- 実行(Do)
- 評価(Check)
- 修正(Act)
別名デミング・ホイール、シューハート・サイクルなどと呼ばれ、
アメリカの「統計的品質管理の父」とも呼ばれる物理学者「ウォルター・A・シューハート」、
同国の統計学者であり日本の製造業やビジネスに大きな影響を与えた人物である「W・エドワーズ・デミング」の両者によって提唱されました。
PDCA自体は、業務を円滑に行うための管理手法ですが、
Yahoo!ショッピングなどECサイトでもこのPDCAサイクルを応用することで、
より確実に売上が上がっていきます。
実際にYahoo!ショッピングやECサイトでどのように応用していくのかを次に解説していきます。
アナゴリズム式PDCAサイクルの初回ステップでは解析をおこなうことが大切
上記はPDCAサイクルに解析(Analyze)のステップを強調して追加したアナゴリズム式PDCAの図です。
PDCAの初回ステップに現状把握のための事実確認を踏まえた解析を行うことが非常に重要なステップになります。
※PlanやActに解析が含まれるはずですが、より具体的に解析というステップを意識していただくために、あえて一つのステップとして独立させて説明しています。
当サイトで提唱するアナゴリズム式PDCAの各ステップについて、以下で説明していきます。
1.現状のサイトを解析し、目標の達成度や弱点や強みを把握する。
Yahoo!ショッピングでの解析はストアクリエイターProトップページにある、「統計」を使用します。
画面が切り替わり、線グラフが表示されます。
ここで、「日次」、「週次」、「月次」の統計を切り替えることができます。
「月次」のデータをクリックしてみます。
※期間限定のキャンペーンなどを行った場合は、「日次」、「週次」の統計が役に立ちますので、都度切り替えて確認してみましょう。
以下のように月次の統計データが表示されます。
しっかりと施工をおこなっていけば、前年比300%以上増加は珍しくありません。
※上記の画像で5月分の売上が少ないのは月途中での統計であるため。
- ・売上
- ・PV、UU(訪問者数)
- ・購買率
- ・客単価
上記4点を重点的に確認してみましょう。
項目でいうと以下の画像で緑色の枠で囲った部分です。
解析に不要な項目は、をクリックすれば非表示にすることが可能です。
売上が他に比べて低かった月、逆に多かった月の購買率、客単価の比較などを数字として把握しましょう。
画像では「ページビュー」、「UU合算値」、「客単価」が売上に大きく影響があることがわかります。
今回ご紹介した店舗では、「よりアクセスを集め、客単価が上がるような施工を行えばより確実に売上を上げることが可能」であることがわかります。
2.解析結果を元にして、どんな施策を行うかの計画を立てる(Plan)
ここでの計画はできるだけ具体的なものを掲げるようにします。
例えば、以下のようなものです。
- 季節商品の売上を前年比200%以上にしたい。
- 月間PVを前月比120%以上にしたい。
- アクセスが一番集まっている商品の転換率を1%以上あげたい。
より具体性をもった計画を立てるために、まずは解析を行います。
今回は「アクセス数を増加しつつ客単価を上げる仕組みを施工する」ことが目標となり、
それを実行するための計画を立てる必要があります。
STEP1で行った解析は現状把握の為の解析を行いましたが、
それとは別に計画を立てる為の解析を行います。
売上が多かった月 | 「2016/4」、「2016/3」、「2016/2」 |
---|---|
売上が少なかった月 | 「2016/1」、「2015/12」、「2016/9」 |
とします。
それぞれの月が持っている情報を集めていきます。
「統計」メニューの
- 検索流入
- 商品別
- ページ別
の各項目の「月次」データでそれぞれの月の情報を見ていったところ、
以下のことがわかりました。
【売上が多かった月】
【売上が少なかった月】
売上が多い月は、ストア内検索がよく利用され、逆に売上が少ない月は、ストア内検索があまり利用されていないことがわかりました。
ストア内検索を使用するユーザーは、そのストアで商品を購入する見込みが高いとも言えます。
攻略の糸口として、対策するべき項目のひとつとして掲げられると判断し、
より具体的な次のような目標が立てられます。
- より具体的になった目標
- ・PVと売上を増加させる為に、「ストア内検索」を改善する。
いかがでしょうか。
かなり具体的な目標となりました。
このように、漠然と「アクセスアップしたい」、「売上をあげたい」という目標ではなく、
具体的な目標設定を立てるためには解析(Analyze)が必要不可欠です。
目標が決まったので、それを実現するための計画を作ってみます。
- 具体的な目標が、より具体的かつ再現性の高い計画となる
-
- 現状のストア内検索の設置箇所の変更
- ストア内検索のデザインを変更する(ボタンの色や検索ブロックの拡大など)
- ストア内検索ブロックにおすすめキーワードなどを設置して転換率の高い商品に誘導する
このような計画が立てられました。
今回の店舗で立てた計画は、
具体的な目標 | 具体的な計画 |
---|---|
PVと売上を増加させる為に、「ストア内検索」を改善する。 |
|
このようになりました。
3. 立てた計画を実行する(Do)
ここからは実際に計画を実行します。
今回はどのようなデザインが店舗内検索として使いやすいか、
商品へ誘導するようなキーワードは何にするか、が重要になります。
より具体的な目標と計画が立てられているため、このステップではより効率的かつスピーディに実行に移せるかが鍵となります。
STEP2であまりに壮大すぎる計画や、曖昧な計画を立ててしまうとこのステップで躓いてしまう要因となりますので注意してください。
4. 実行した結果を分析し、評価する(Check)
このステップでは実行した結果が、計画とズレていないかを分析します。
結果が計画通りに推移していれば、次のステップでさらに修正して精度を高めていくか、
軌道修正をするかを判断します。
Yahoo!ショッピングではストアクリエイターProの「統計」を利用すれば、
結果を数字で判断できるので非常に便利です。
5. 修正する(Act)
前ステップで計画通りの結果が出なかった場合、
さらに深い解析を行う必要があります。
このステップのポイントは計画を立てる前に最初におこなった解析とは別の角度でアクセス数や売上を見つめ直すことです。
結果が伴わない計画であった場合でも、この修正するステップを取れるかどうかが非常に重要です。
6. まとめ
PDCAサイクルの初回ステップに解析(Analyze)を行うことで、
より再現性の高い計画(Plan)を立てることができることがおわかりいただけたかと思います。
Yahoo!ショッピングのストアクリエイターProにある「統計」は非常に重要な機能です。
あなたのECサイトを更に成長させるためにも解析は欠かせません。
今回ご紹介したアナゴライズ式PDCAを理解したうえで、
Yahoo!ショッピングが開催しているイベントにもどんどん積極的に参加していきましょう。
Yahoo!ショッピングのイベントカレンダーページも是非合わせてご覧ください。
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